GoodData プラットフォームの概要
GoodData プラットフォームは 大量かつ多様なデータソース からデータをキャプチャならびに読み込み、レポートやダッシュボードを作成してくれるクラウドベースのエンドツーエンド分析ツールです。
GoodData プラットフォームのモジュラー機能と拡張性のおかげで、ユーザーは独自のデータパイプライン作成、独自の論理データモデル設計、カスタマイズされた再利用可能な分析提供を実行可能です。
GoodData プラットフォームを使用すれば、ユーザーはパワフルなSDK ツールと豊富な REST API ライブラリへアクセスできます(APIのリファレンスを参照)。
GoodData プラットフォームレイヤー
GoodData プラットフォームは、次のレイヤーで構成されています。
プレゼンテーション: GoodData ポータルと呼ばれる、 GoodData プラットフォームのプレゼンテーション層は、メトリック、ダッシュボード、インサイトを構築してレビューするための直感的なウェブインターフェイスです。 認証済みユーザーは、JavaScript が有効になっている現行ウェブ・ブラウザから GoodData ポータルへアクセスできます。 プレゼンテーションレイヤーは API 経由でプラットフォームへアクセスします。API 経由ならば、別の大企業システムとシームレスに統合可能ですので、プラットフォームに内蔵されたすべての機能をご利用になれます。 詳細については、GoodDataポータルを参照してください。
分析エンジン: GoodData ポータルから送信されたクエリは、パフォーマンスとキャッシングのためにクエリを小さなセットへ分割してくれる分析エンジンに渡されます。 これらのクエリは、処理を行うためにワークスペースに送信されます。
ワークスペース: GoodData のワークスペースには、 単一のサブジェクト領域にロードされたすべてのデータとメタデータ(メトリック、インサイト、ダッシュボード)が含まれています。
データウェアハウス: 基盤となるデータウェアハウスには、ドメインのすべてのデータが格納され、ワークスペースへのフィードに使用されます。 詳細については、Data Warehouseを参照してください。
抽出、変換、ロード(ETL): ETL 処理はソースシステムからのデータ取得、データ強化、GoodData プラットフォーム内でのデータセット読み込みに使用されています。 詳細については、データの準備と配信を参照してください。
プラットフォームのアーキテクチャ
GoodData は数百もの多様なサービスを搭載し、効率的な配信、フェイルオーバー、セキュリティを実現するために統合されたマルチテナントプラットフォームです。
データストレージ
お客さまの必要性に応じ、GoodData プラットフォームはストレージを保全しデータへアクセスできるよう、さまざまなデータベースと統合可能です。
すべてのお客様データはドメイン(以前の呼称は「組織」)という呼び名の Data Warehouse へ保管されます。 ドメイン内には、個々のワークスペースとそのデータ、ユーザー、 ETL プロセスがあります(GoodDataドメインを参照)。 用語に関する詳細は、GoodData 用語集 を参照してください。
データモデリング
プラットフォーム内で、データモデルは 2 つのコンポーネントにセグメント化されます: 論理データモデルと物理データモデル。
論理データモデルは各データセット内に含まれている属性とファクト、ならびにオブジェクト同士の関係を説明します。 論理データモデルはプラットフォーム内のワークスペースに展開されると、読み込んだデータを保管する際に使用する Data Warehouse のテーブルを説明する物理データモデルを作成あるいはアップデートする際に使用されます。
配信される ETL データは論理データモデルを使用した物理データモデルで書かれています。 同様に、GoodData ポータルからのワークスペースデータ用クエリは論理データモデルを介して読み出されます。
論理データモデルは LDM Modeler で作成されます(GoodData のデータモデリングを参照)。
データの読み込み
ETL プロセスを介して、ほぼすべての適切に編成されたデータソースからデータをワークスペースにロードできます。 フラットファイル、データベース、API 経由の JSON を含め、さまざまなフォーマットからソースデータを抽出し、入力値の削除、結合、ストリームライン化する必要がある場合には変換したり、目的のプロジェクト内に読み込みしたりするための処理を作成することが可能です。 詳細については、データの準備と配信を参照してください。
展開した ETL 処理はデータ統合コンソールでモニターできます。 データ統合コンソールリファレンスを参照してください。
データへのアクセス
全顧客データは、顧客が所属しているドメイン内で安全に格納されます。 プラットフォーム内に保管されたデータには、ユーザーが作成したドメイン外にデータが存在する場合はユーザー本人でもアクセスできません。
ほとんどのユーザーは、 GoodData Portal を介してデータストアとやり取りします。 GoodData Portal は、ユーザーが自分用に作成されたワークスペースを表示または変更できるようにする Web アプリケーションです。 GoodDataポータルを参照してください。
GoodData ポータル機能へのアクセス権は各ユーザーに付与されたロールで管理されています。 詳細については、ユーザーの役割を参照してください。
ワークスペースアセットの高いパフォーマンスと拡張検索を実現するために、データストアからのデータ用クエリは Extensible Analytics Engine をパスされます。 ポータルからのリクエストあるいはユーザーが MAQL に入力した値により、適切なクエリ言語でクエリが作成されます。 MAQL - 分析用クエリ言語を参照してください。
セキュリティ
GoodData プラットフォームセキュリティの情報は、プラットフォームセキュリティとコンプライアンス を参照してください。