前期比レポートを作成する
期間ベースのレポート作成では、価値を提供するためにデータのトレンドを明らかにすることが重要です。 GoodData ポータルを使用すると、ユーザーがデータを調べずに重要なトレンドを参照できるように、データのトレンドを浮き彫りにするレポートを作成できます。
以下は、毎月のチケット作成の期間別のパーセントの変化を示すヘルプデスクのレポートの例です。
このレポートを使用して、% Diff 列に変更があった月をすばやく特定することができます。 この記事では、3 つのメトリックと条件付き書式設定を使用して同様のレポートを作成する方法について説明します。
2018 年 10 月 4 日のアップデート以降における前期比計算
前期比計算を改善し、とりわけうるう年に含まれる一貫性のない変動を修正後、より正確なレポートが作成できるようになりました。 当改善後の計算変動は下記テーブルに表示されています:
MAQL | FOR PREVIOUS… | 2018 年 10 月 4 日の更新以降 |
---|---|---|
1/1/2017 から 3/31/2017 の日付 | 年 | 1/1/2016 - 3/31/2016 |
4/15/2018 から 5/15/2018 の日付 | 月 | 3/15/2018 - 4/15/2018 |
3/31/2018 から 4/6/2018 の日付 | 月 | 2/28/2018 - 3/6/2018 |
日付 < 2/29/2016 | 年 | 2/28/2015 以前の日付(除外) |
日付 < 3/30/2018 | 月 | 2/28/2018 以前の日付(除外) |
日付 = 2/29/2016 | 年 | 日付 = 2/28/2015 |
Date IN(2/29/2016、3/1/2016、3/2/2016、3/15/2016) | 年 | Date IN (3/1/2015、3/2/2015、3/15/2015)Date IN (2/28/2015、3/1/2015、3/2/2015、3/15/2015) |
メトリック 1: 今月に作成されたチケット
このメトリックは、ソースデータの一部とみなされます。
# Ticketsメトリックはチケットのインスタンスの COUNT を使用して計算されます。 このメトリックをレポートに追加したら、レポートを Month/Year (Created) 属性でスライスする必要があります。
メトリック 2: 先月に作成されたチケット
カスタムメトリックエディターで、メトリック Last Month を作成します。
Select # Tickets FOR PREVIOUS (Month/Year (Created))
このメトリックは MAQL キーワードを使用するため、カスタムメトリックエディターで作成する必要があります。 カスタムメトリックは、ピックリストからオブジェクトを線多雨して作成する必要があります。
このメトリックは、FOR PREVIOUS 句を含めること以外は、最初のメトリックに非常に類似しています。 この場合、Month/Year Created 属性で示されているように、現期間前の期間用にチケット数を選択します。
メトリック 3: % Diff
カスタムメトリックエディターでメトリック % Diff を作成します:
Select # Tickets / Last Month - 1
このメトリックは # Tickets メトリックを参照し、Last Month メトリックで計算された値で分割します。 レンダリング値をパーセントに変えるには、必ず 1 を引くてください。 このメトリックは各月に含まれるデータに基づき動的に色分けされます。 条件付き数値書式設定を使用して、メトリックに次の色を設定することができます。
- Value = 0: green
- Value > 0: green
- Value > 0: red
% Diff の値が 0 を超える場合、今月のチケット数は先月の数を超え、調査用に赤線で示されます。 レポートエディターで 構成を表示 をクリックしてください。 次に、カスタム数値形式のリンクをクリックします。 % Diff テキストボックスで、次を入力します。
[=0][green]#,##0%; [>0][green]+#,##0%; [<0][red]-#,##0%
レポートを完了
レポートに新しいメトリックを追加します。 Month/Year (Created) 属性が「How」ペインに追加されていることをご確認ください。
ヘッドライン レポートを使用した拡張
このレポートにメトリックを作成したので、現在の月のトレンド情報をヘッドライン レポートで浮き彫りにすることができます。 ヘッドラインレポート には単一の数字が含まれ、重要な値を強調するために通常ダッシュボードの最上部に表示されます。
手順:
空白のレポートから開始します。
今月のチケット数を表にするメトリックを作成する必要があります。 前の例では、チケット数を属性でスライスして月のチケット数を表にしました。 この場合、明示的なメトリックを作成する必要があります。 カスタムメトリックエディターで、次の MAQL を使用してメトリック This Month を作成します。
SELECT # Tickets WHERE Month/Year (Created) = THIS
次の式で新しい This Month Ticket Difference メトリックを作成します。
SELECT This Month - Last Month
This Month Ticket Difference メトリックをレポートに追加します。
ヘッドライン レポートには数字は 1 つしか含めることができないため、This Month メトリックを削除します。
レポートタイプを [ヘッドライン] に変更します。
構成を表示 をクリックします。 カスタム数値形式のリンクをクリックします。
This Month テキストボックスに次を入力します。
[<0][red]?#,#00;[=0]#,#00;[green][>0]?#,#00
レポートを保存します。